北野・山本地区をまもり、そだてる会

まちなみ活動と市民活動

目次 1 2 3 4 5 6 前へ 次へ

地元組織によるまちなみ・まちづくりへの取組み

一方、地元住民等の間でも、昭和50年代に急増しだした観光客に対応するとともに、伝統的なこの地区の景観をまもり、そだてるために、昭和56年、地区内の6自治会と2婦人会、そして商業者組織が集まって「北野・山本地区をまもり、そだてる会」が結成され、神戸市都市景観条例に基づく景観形成市民団体の第1号認定を受けている。それまでの閑静な住宅地に観光客が押し寄せ、ゴミ、トイレ、不法駐車に代表される観光公害に悩まされた結果である。個性的で良好な居住環境をまもり、そだてることが、即ちこの地区の商業や観光の活性化のための基盤確保にもつながるという基本的な認識のもとに、これまでさまざまな活動が続けられてきた。昭和62年に地区白書「北野・山本1987」を作成し、これをもとに翌昭和63年には「まちづくり計画」を策定するとともに、悪いところをなくし、良いところを伸ばすという両視点からの実践活動が展開されてきた。そして平成6年からは、身近な歴史を掘り起こし記録するための「まちの記憶を引き継ぐ運動」にも取り組まれ、震災後の「異人館基金」創設活動や「伝建銘板」設置事業にと拡大されることになる。

「北野・山本地区をまもり、そだてる会」概要はこちら
目次 1 2 3 4 5 6 前へ 次へ

このページのトップへ